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【簡単比較】LPICとLinuCの違いとは?勉強内容やどちらが転職に有利になるかわかりやすく解説

LPICとLinuCの違いとは?勉強内容やどちらが転職に有利になるかわかりやすく解説

Linuxの資格を調べていると、「LPIC」と「LinuC」という似た名前の資格が両方出てきて、何が違うのか、どちらを受けるべきか分からず迷ってしまうという方は少なくありません。「LPICは廃止されてLinuCに変わった」という話を目にして、余計に不安になった方もいるのではないでしょうか。

この記事では、LPICとLinuCの違い、2つの資格が生まれた経緯、どちらを取るべきかの判断基準、そして「移行」できるのかという疑問まで、まとめて解説します。

この記事でわかること
  • LPICとLinuC、それぞれの出題内容はどう違うのか
  • 2つの資格が生まれた経緯
  • LPICとLinuC、どちらを取るべきか
  • 難易度・勉強時間・キャリアへの影響に違いはあるのか

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目次

【Linux関連資格】LPICとLinuCの違いは何か?

まずは、2つの資格の違いを大まかに把握しておきましょう。

勉強内容は8〜9割が共通が共通している

LPICとLinuCは、出題内容の8〜9割が共通しています。両方に挑戦したエンジニアの体験談でも、コマンドやファイル管理といった基礎部分はほぼ重なっていると報告されています。一方で、次のような違いもあります。

  • LinuCだけにある内容の例
    レベル1の時点から「仮想マシン・コンテナの利用」という主題があり、ハイパーバイザーの仕組みや、docker・virshといったコマンド操作まで扱う/「オープンソースの文化・ライセンス」という項目がある/レベル1の102試験のセキュリティ範囲に「パブリッククラウド」が含まれる
  • LPICだけにある内容の例
    一部の特定コマンド(readやseqなど)が出題される/全体としてLinuxのOS内部の仕組みや、国際標準的な内容がより重視される

つまりLinuCは、クラウドやコンテナといった現在の日本のインフラ現場で使われる技術を早い段階から取り入れているのに対し、LPICはOSそのものの仕組みを国際標準に沿って学ぶことに重点を置いている、という方向性の違いがあります。

2つの資格が生まれた経緯

もともとLPI-Japanは、LPI(Linux Professional Institute)本部の日本における代理店という立場でLPICを日本国内に展開していました。しかし、2018年に組織間の対立をきっかけにLPI-Japanが独立し、日本市場向けに内容を調整した新資格「LinuC」を立ち上げました。同じ2018年、LPI本部も日本国内向けに独自の「LPIC日本支部」を設置し、以降はLPI本部の日本支部がLPICを、LPI-JapanがLinuCを、それぞれ別に運営する形になっています。

つまり、「LPICが廃止されてLinuCに置き換わった」わけではなく、運営団体が分裂した結果、似た内容の資格が2つ並存することになったというのが正確な理解です。

【Linux関連資格】LPICとLinuC、どちらを取るべき?

国内でのキャリアを重視するならLinuC、海外・外資を意識するならLPIC

LinuCは日本国内向けに調整された資格のため、国内のSIerやSES企業、Web系企業でのキャリアを重視するなら、実務に直結しやすい資格だと言えます。一方、LPICは180以上の国と地域で実施されている国際資格のため、海外勤務や外資系企業を意識するなら、世界的に通用する基準として有利に働きやすくなります。

迷ったらどう判断すればいいか

どちらか一方を選ばなければならないわけではありません。8〜9割の内容が共通しているため、片方を取得した後にもう片方を追加で取得するハードルはそれほど高くなく、実際に両方を保有しているエンジニアも見られます。今の勤務先や志望先が国内中心か、海外も視野に入れているかを基準に、まずどちらかを選んで学習を始めるとよいでしょう。

難易度・勉強時間・キャリアへの影響を比較する

レベル別の受験料比較表

※以下は2026年9月時点の情報です。受験料は今後変更される可能性があるため、申し込みの際は各公式サイトで最新の金額を確認してください。

スクロールできます
レベルLPICの受験料LinuCの受験料
レベル1(101・102)各15,000円各16,500円(税込)
レベル2(201・202)各18,000円各16,500円(税込)
レベル3各18,000円各27,500円(税込)

LPICの金額は公式サイトの料金表に基づくもので、税込表記であるかは明記されていません。単純な金額だけで見ると、レベル1はLinuCがやや高く、レベル3はLinuCの方がかなり高くなる点が特徴的です。

出題形式・難易度の違い

出題形式(選択式・記述式が混在する点、試験時間や問題数の目安)は両資格でほぼ共通しており、体感的な難易度にも大きな差はないというのが一般的な見方です。

勉強時間の違い

出題の8〜9割が共通しているため、必要な勉強時間もレベルごとにほぼ同等です。片方の対策で身につけた知識は、もう片方の学習にもそのまま活かせます。

キャリア・転職への影響の違い

新卒・未経験の採用市場では、LPICとLinuCのどちらを持っているかで明確な優劣がつくことは少ないというのが、複数の採用担当者の一致した見方です。ただし、傾向としては次のような違いも見られます。

  • Web系企業は、LinuCのクラウド・コンテナに関する内容を「実務に近く現代的」と評価する傾向がある
  • SIer企業は、どちらの資格も「体系的なLinux知識の証明」として同等に評価する傾向がある

企業の新人研修でどちらの取得を推奨するかについても、統一的な傾向はなく、企業ごとに方針が異なります。どちらを取得したかよりも、資格を通じて何を学んだかを説明できることの方が重視される、と考えておくとよいでしょう。

合格したLPICからLinuCへ「移行」できるのか

2018年8月以前にLPICを受験していた人に限り、その受験・認定履歴をLinuCの認定として引き継げる制度が用意されていました。ただし、これはあくまで組織分裂当時の受験者を対象とした措置であり、現在新たにLPICを取得した場合にLinuCへ切り替えられる、という一般的な仕組みではありません。「LPICが廃止されたからLinuCに移行する」という話ではなく、今からどちらかを取得したい場合は、それぞれ個別に受験する必要があります。

まとめ:内容は近いが、方向性が異なる2つの資格

LPICとLinuCは、出題内容の8〜9割が共通する近い資格でありながら、LinuCは国内向けにクラウド・コンテナ知識を重視し、LPICは国際標準に沿ったOSの仕組みを重視するという方向性の違いがあります。どちらも2018年の組織分裂によって生まれたものであり、「片方が廃止された」わけではありません。国内でのキャリアを重視するならLinuC、海外・外資を意識するならLPICを軸に考え、迷った場合は両方の取得も選択肢に入れてみてください。

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Q&A|LPICとLinuCの違いに関するよくある質問

LPICとLinuC、結局どちらを取ればいいですか?

国内でのキャリアを重視するならLinuC、海外・外資系企業を意識するならLPICが有利とされることが多いです。どちらも8〜9割の内容が共通しているため、迷った場合はどちらか一方から始めても大きな失敗にはなりにくいでしょう。

LPICとLinuCは、難易度も違いますか?

出題形式や試験時間はほぼ共通しており、体感的な難易度にも大きな差はないというのが一般的な見方です。細かな出題範囲の違いはありますが、全体としての難しさはほぼ同等と考えてよいでしょう。

LPICを持っていれば、LinuCの勉強をしなくても転職に困りませんか?

新卒・未経験の採用市場では、どちらを持っているかで明確な差がつくことは少ないとされています。ただしWeb系企業などではLinuCのクラウド・コンテナ知識を評価する傾向もあるため、志望先の業界に応じて検討するとよいでしょう。

「LPICが廃止された」という話を聞きましたが本当ですか?

誤解です。2018年にLPI-Japanが独立してLinuCを立ち上げたことが、「LPICが廃止された」と誤解されて広まったようです。LPICは現在もLPI本部の日本支部によって運営されており、廃止されていません。

LPICの認定をLinuCに移行することはできますか?

2018年8月以前にLPICを受験していた人に限り、当時の受験履歴をLinuCの認定として引き継げる制度がありました。ただし現在は新規に取得する場合の移行制度ではないため、今から始める場合はそれぞれ個別に受験する必要があります。

両方の資格を取得するメリットはありますか?

8〜9割の内容が共通しているため、片方を取得した後にもう片方を追加で取得する負担は比較的軽くなります。国内・海外どちらのキャリアにも対応できる証明になる点がメリットです。

この記事を書いた人

岩本 稜平のアバター 岩本 稜平 株式会社PRUM 代表取締役

株式会社PRUM 代表取締役。未経験から活躍できるエンジニアの育成・採用に力を入れ、一人ひとりの可能性を広げる環境づくりに取り組む。現場で培った知見をもとに、エンジニアのキャリアやAI、技術に関する情報を発信している。

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