LPICの勉強を進める中で、あるいは受験を検討している中で、「LPICは意味ない」「もう廃止された」といった声をネット上で目にして、不安になった方もいるのではないでしょうか。せっかく時間をかけて勉強するなら、その努力がきちんとキャリアに活きるのか、事前に知っておきたいところです。この記事では、LPICが「意味ない」と言われる理由の背景、「廃止された」という噂の真相、取得することで得られる具体的なメリット、そして後悔しないための資格の活かし方までまとめて解説します。
- LPICが「意味ない」と言われる理由の背景
- LPIC「廃止説」の真相
- LPICを取得する具体的なメリット
- LPICで後悔しないための資格の活かし方
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LPICが「意味ない」と言われる理由

理由①:実務経験がないと評価されにくいという声がある
LPICは知識を証明する資格であり、資格を持っているだけで実務がこなせるようになるわけではありません。そのため、「資格は持っているが実務経験がない」という状態では、転職市場で期待したほど評価されないと感じる人がいることが、「意味ない」という声につながっている一因です。ただし、これはLPICに限った話ではなく、多くのIT資格に共通する傾向でもあります。
理由②:クラウド全盛の時代にOS基礎の資格が古いと見られることがある
近年はAWSやAzureといったクラウドサービスの知識が重視される場面が増えており、Linuxの基礎的な仕組みを問うLPICは「時代に合わなくなっているのでは」と見られることがあります。ただし、クラウド上で動いているサーバーの多くもLinuxで構築されているため、OSの基礎知識そのものが不要になったわけではありません。
理由③:「廃止された」という誤解が意味がないという印象につながっている
「LPICはもう廃止された」という話を耳にしたことがある方もいるかもしれません。この誤解が広まった結果、「今から勉強しても意味がないのでは」という印象につながっているケースも見られます。この点については、これから正確な経緯を解説します。
LPIC「廃止説」の真相

誤解の発端:2018年のLPI-Japan独立とLinuC誕生
もともとLPI-Japanは、LPI(Linux Professional Institute)本部の日本における代理店という立場でLPICを日本国内に展開していました。しかし、2018年に組織間の対立をきっかけにLPI-Japanが独立し、日本市場向けに内容を調整した新資格「LinuC」を立ち上げました。この出来事が、「LPICが廃止されてLinuCに変わった」という誤解として広まったと考えられています。
事実:LPICは現在もLPI本部の日本支部が運営している
LPI-Japanの独立と同じ2018年、LPI本部も日本国内向けに独自の「LPIC日本支部」を設置しました。つまりLPICは廃止されたのではなく、運営主体がLPI-Japanから、LPI本部の日本支部に移っただけで、現在も国内で受験可能な資格として継続しています。
現状:LPICとLinuCは廃止ではなく並存している
以上の経緯から分かるとおり、「LPICが廃止されてLinuCに置き換わった」わけではなく、運営団体が分裂した結果、似た内容の資格が2つ並存することになった、というのが正確な理解です。LPICとLinuCの詳しい違いについては、LPICとLinuCの違いを扱った記事で解説しています。
LPICを取得する具体的なメリット

未経験者へのメリット:Linuxの基礎知識を客観的に証明できる
未経験からインフラエンジニアを目指す場合、実務経験がない分、知識を客観的に示せる材料が少ないという課題があります。LPICを取得しておくことで、Linuxの基礎的な仕組みを体系的に理解していることを、第三者にも分かる形で証明できます。
実務経験者へのメリット:上位資格の取得で上流工程に関与しやすくなる
すでに実務経験がある方は、LPIC-2、さらにLPIC-3まで取得することで、サーバー構築・運用といった実務の延長にとどまらず、設計・要件定義といった、より上流のフェーズに関与しやすくなるとされています。高難度な案件へのアサインにつながりやすくなる点も、実務経験者にとってのメリットです。
国際資格としてのメリット:海外・外資系企業でも通用する
LPICは180以上の国と地域で実施されている国際資格です。国内向けに調整されたLinuCとは異なり、世界的に通用する基準として認識されているため、海外勤務や外資系企業でのキャリアを視野に入れている方にとっては、LinuCにはない強みになります。
LPICで後悔しないための資格の活かし方

資格取得後にやるべきこと:学んだ知識を実務・ポートフォリオに繋げる
資格取得そのものをゴールにせず、学んだ知識を実務やポートフォリオにどう繋げるかを意識しておくことが、「取っただけ」で終わらせないためのポイントです。たとえば、学習の過程で構築した検証環境や設定作業を、簡単な記録としてまとめておくだけでも、面接などで実務に近い形でアピールしやすくなります。
後悔しやすいパターン:資格を取って満足し、実務に活かせていない
LPICに限らず、資格取得そのものに満足してしまい、その後の実務や転職活動に十分に活かせていないケースは、後悔につながりやすいパターンです。資格を取得した後も、学んだ知識を裏付けとして、実際にどう活用したか・何を学んだかを自分の言葉で説明できるようにしておくことが、資格を無駄にしないために重要です。
まとめ:LPICは廃止されておらず、正しく活かせば意味のある資格
LPICが「意味ない」と言われる背景には、実務経験の有無による評価の違いや、「廃止された」という誤解が影響しています。しかし実際には、LPICは廃止されておらず、LPI本部の日本支部によって現在も運営が続けられている資格です。未経験者にとっては知識の証明に、実務経験者にとっては上流工程への関与や国際的なキャリアにつながる可能性があり、正しく活かせば十分に意味のある資格だと言えます。





