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【設計/個人開発のアイディア出し】エンジニアにおすすめの発想法とメモ術とは

【設計/個人開発のアイディア出し】エンジニアにおすすめの発想法とメモ術とは

「設計で行き詰まったとき、先輩はすぐに複数の案を出してくるのに、自分は白紙のまま固まってしまう」——そんな差を感じたことはないでしょうか。アイデアは天から降ってくるものではなく、手順を踏めば誰でも量産できる「作業」です。

この記事では、エンジニアの設計・デバッグの現場で使える代表的な発想法と、思いついたアイデアを腐らせずに資産化するメモ術を解説します。

この記事でわかること
  • アイデアが「降ってこない」と感じる本当の理由
  • エンジニアの現場で使える代表的な発想法2つ
  • 発想法を設計・デバッグの実務で使う具体例
  • 同じ発想法を個人開発のネタ探しに応用する方法
  • アイデアを資産として貯めていくメモ術

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目次

なぜアイデアが「降ってこない」と感じるのか

アイデアが出ない、と感じるとき、多くの人は「センスがない」「発想力がない」と自分を責めてしまいます。しかし、アイデアの実態は、ゼロから何かを生み出すことではなく、すでに知っている複数の要素を新しい組み合わせで結びつけることです。

つまり、アイデアが出ないと感じる原因の多くは、才能の欠如ではなく、次の2つのどちらかです。

  • 組み合わせの材料になる「引き出し」の数が少ない:
    関連する技術情報や過去の事例のインプットが足りていない
  • 引き出しはあっても、それを取り出す「手順」を持っていない:
    漠然と考え込むだけで、強制的に発想を広げる型を使っていない

この2つは、どちらも後天的に補える部分です。次の章では、後者の「手順」にあたる、代表的な発想法を紹介します。

エンジニアの現場で使える代表的な発想法

数ある発想法の中でも、特別な道具がいらず、1人でもすぐに使える代表的な手法として、「マンダラート」と「オズボーンのチェックリスト法」の2つを紹介します。

マンダラート:9マスで視野を強制的に広げる発想法

マンダラートは、3×3の9マスの中心にテーマを置き、残り8マスにそのテーマから連想する要素を書き出していく発想法です。8マスすべてを埋めようとすることで、思いついた1〜2個のアイデアで満足せず、視野を強制的に広げられる点が特徴です。

さらに、書き出した8つの要素それぞれを新しい中心に置き、再び周囲8マスを埋めていくことで、アイデアを段階的に掘り下げていくこともできます。

オズボーンのチェックリスト法:9つの視点で既存のものを変換する

オズボーンのチェックリスト法は、「転用」「応用」「変更」「拡大」「縮小」「代用」「再配置」「逆転」「結合」という9つの視点を、今ある物事に機械的に当てはめてアイデアを引き出す手法です。

何も思いつかない状態から自由に発想するのではなく、決まった視点の型に当てはめて考えるため、行き詰まったときでも一定の量のアイデアを強制的に出せるという利点があります。

発想法を設計・デバッグの実務で使う具体例

これらの発想法は、抽象的な会議の場だけでなく、日々の設計やデバッグの中でも活用できます。

  • 画面設計で行き詰まったとき:
    マンダラートの中心に「ユーザーが困っていること」を置き、周囲8マスに関連するUIパターン・競合サービスの機能・過去に見た良い体験などを書き出し、組み合わせの候補を広げる
  • バグの原因調査で手詰まりになったとき:
    オズボーンのチェックリスト法の「代用」の視点を使い、「このライブラリを別の実装に置き換えたらどうなるか」を試す。「縮小」の視点を使い、「処理を最小限まで削って、どこまでなら再現しないか」を切り分ける
  • リファクタリングの方針を考えるとき:
    「結合」の視点を使い、「別々に存在する2つの似た処理を1つにまとめられないか」を検討する

いずれの場合も、白紙の状態で「何かいいアイデアはないか」と考え込むのではなく、決まった型に沿って機械的に候補を列挙していく点が共通しています。

個人開発のネタ探しにも応用できる

ここまで紹介した発想法は、業務内の設計・デバッグだけでなく、個人開発でどんなアプリ・ツールを作るかを考える場面にもそのまま応用できます。

  • マンダラートで「日常の不便」を掘り下げる:
    中心に「日常生活で面倒だと感じること」を置き、周囲8マスに「家計管理」「献立決め」「読書記録」のような具体的な不満・面倒な作業を書き出す。マス目を埋めていく過程で、思いつかなかった個人開発のテーマ候補が自然に増えていく
  • オズボーンのチェックリスト法で既存アプリを組み替える:
    「結合」の視点で、家計簿アプリと習慣化アプリを組み合わせた新しいツールを考える。「代用」の視点で、普段お金を払って使っている有料ツールの機能を、自作の簡易版に置き換えられないかを考える。「拡大」の視点で、単純なToDoアプリに「継続日数の可視化」を加えて習慣化アプリに発展させる、といった発想もできる

業務で使う発想法をそのまま個人開発に転用することで、「何を作ればいいか分からない」という個人開発でよくある悩みにも、同じ手順で対処できます。

アイデアを「貯める」ためのメモ術

発想法で出したアイデアも、その場で忘れてしまっては意味がありません。アイデアを資産として貯めていくには、次のような工夫が有効です。

  • 思いついた瞬間にメモする:
    後で書こうとすると、多くのアイデアはその日のうちに忘れてしまう。Notionやメモアプリなど、普段から開いているツールに、断片的な状態のままでもすぐ書き留める
  • 「使えそうな場面」のタグをつけておく:
    メモをただ溜めるだけでなく、「UI改善」「パフォーマンス」「学習ネタ」「個人開発ネタ」のようにタグをつけておくと、後で必要になったときに検索して引き出しやすくなる
  • 定期的にメモを見返す時間を作る:
    週に1回など、たまったメモを見返す時間をあらかじめ予定に組み込んでおくことで、書きっぱなしで埋もれてしまうことを防ぐ

日常生活で「これ面倒だな」「こんなツールがあったら便利なのに」と感じた瞬間をそのままメモしておく習慣は、業務のアイデア出しだけでなく、個人開発のネタ帳としてもそのまま活用できます。通勤中や家事の最中にふと感じた不満は、時間が経つとほとんど忘れてしまうため、感じたその場でスマホにメモしておくことが、個人開発のテーマ探しの一番の近道になります。

このように、発想法で「出す」仕組みと、メモで「貯める」仕組みの両方を持っておくことで、業務・個人開発を問わず、アイデアが必要な場面で毎回ゼロから考える負担が減っていきます。

まとめ:アイデアは才能ではなく、手順で量産できる

アイデアが降ってこないと感じる原因は、多くの場合、才能の欠如ではなく、発想を広げる「手順」を持っていないことにあります。マンダラートやオズボーンのチェックリスト法のように、決まった型に沿って機械的に考える方法を持っておくだけで、白紙の状態から考え込む時間を大きく減らすことができます。

出したアイデアをその場限りで終わらせず、メモとして資産化していく習慣も合わせて持つことで、発想の引き出しは着実に増えていきます。

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Q&A|エンジニアのアイデア発想法・メモ術に関するよくある質問

発想法を使っても、良いアイデアが出るとは限らないのではないですか?

発想法の目的は「良いアイデアを一発で当てる」ことではなく、候補となるアイデアの量を強制的に増やすことです。量を出した中から使えるものを選ぶ、という順序で考えると効果を実感しやすくなります。

マンダラートとオズボーンのチェックリスト法は、どちらを使えばいいですか?

明確な使い分けの正解はありませんが、テーマを広く洗い出したいときはマンダラート、既存のものを別の切り口で見直したいときはオズボーンのチェックリスト法が使いやすい傾向があります。

メモが増えすぎて、逆に見返さなくなってしまいます。どうすればいいですか?

タグ付けなど、後から検索しやすくする工夫に加えて、週に1回などあらかじめ見返す時間を予定に組み込んでおくことが有効です。

会議の場で発想法を使うときの注意点はありますか?

最初から良し悪しを判断せず、まずは量を出し切ることを優先するのがおすすめです。評価と発想を同時に行うと、アイデアが出にくくなります。

発想法は未経験者でもすぐに使えますか?

はい。マンダラートもオズボーンのチェックリスト法も、専門知識や特別な道具を必要とせず、紙とペン、またはメモアプリがあればすぐに試せます。

個人開発で作るものが思いつきません。この記事の方法はそのまま使えますか?

使えます。マンダラートの中心に「日常の不便」を置いて周辺のマスを埋める、オズボーンのチェックリスト法で既存アプリを組み替えるといった手順は、業務の設計だけでなく個人開発のテーマ探しにもそのまま応用できます。

この記事を書いた人

岩本 稜平のアバター 岩本 稜平 株式会社PRUM 代表取締役

株式会社PRUM 代表取締役。未経験から活躍できるエンジニアの育成・採用に力を入れ、一人ひとりの可能性を広げる環境づくりに取り組む。現場で培った知見をもとに、エンジニアのキャリアやAI、技術に関する情報を発信している。

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