経験年数が長いほど、不安は大きくなる
こんにちは、元Yahooエンジニアで、株式会社PRUMの代表をしている岩本です。
最近、面談をしていて驚いたことがあります。10年目でバリバリ活躍している、いわゆる「できるエンジニア」たちから、同じ不安を何件も打ち明けられたんです。そしてその不安は、僕は正しいと思っています。
「積み上げてきたスキルが、いらなくなるかもしれない」
相談の内容は、だいたいこんな感じです。10年間、頑張ってスキルを積み上げてきた。今もフルスタックでバリバリ仕事ができる。でも、この先AIがどんどん進化していったら、自分が積み上げてきたこのスキル自体が、社会から必要とされなくなってしまうんじゃないか。そうなったらどうしよう。
これは僕自身も、面談の中で何件か受けた相談です。そして正直に言うと、この不安は的外れじゃないと思っています。
ーこの記事を書いた人ー

岩本稜平
<経歴>
千葉工業大学卒業後、システム開発会社でバックエンドエンジニアとして大手決済サービスの開発に携わり、その後ヤフー株式会社でヤフオクの決済システム開発を担当。2016年に独立し、複数のスタートアップでプロジェクトマネージャーを経験したのち、2019年に株式会社PRUMを設立、代表取締役に就任。自身がエンジニアとして挫折を経験した過去から、「挫折せずにまっすぐ成長できる環境」をコンセプトに、未経験からのIT人材育成に力を入れている
なぜこの不安は「正しい」のか
AIがどんどん進化していくと、エンジニアのスキルはどんどん均一化されていきます。10年やった人が書いたプログラムと、AIを使って未経験の人が作ったプログラムとで、差がほとんどなくなってくる。1年、2年前まではまだ差があったことでも、今はもう埋まりつつある。
これは、10年かけて積み上げてきたものが無駄になる、という話ではありません。ただ、「経験年数の長さ」そのものが、この先の武器にはなりにくくなっていく、ということです。だからこそ、あの相談は正しい危機感だと思うんです。
じゃあ、これから何で差がつくのか
経験年数で差がつかなくなるなら、これからは仕事のやり方そのものを変える必要があります。
今までの仕事は、基本的に受け身でした。「これを作ってください」と言われたものを作る。でもこれからは、言われる前に「こういうものを作ったらどうですか」と提案できる人が求められます。仕事の工程のレベルを、1段階、2段階、みんなが上げていく必要があると僕は思っています。
これは、10年目のベテランでも、1年目の未経験者でも、同じスタートラインに立たされているということでもあります。
未経験から始める人にとっては、むしろチャンスだと思う
正直に言うと、この変化は未経験からエンジニアを目指す人にとって、悪い話ばかりではないと思っています。
経験年数の差が縮まっていくということは、10年やってきたかどうかより、AIを使いこなす力と、提案できる力、そして人間力があるかどうかで勝負が決まる時代になるということです。何年やってきたかより、今どう考えて動けるかが問われる。
未経験からのスタートが、これまで以上にハンデになりにくい時代が来ていると思っています。
これからの時代を生き抜くための3つの行動指針

- 「経験年数」に安心しない:
何年やってきたかより、今この瞬間にどれだけ価値を出せるかで見られる時代になっていきます。 - 言われる前に、提案する練習をする:
指示を待つのではなく、自分から「こうしたらどうですか」を考える癖をつけましょう。 - 不安を感じたら、まず動いて変える:
不安を抱えたまま止まるより、今できる行動から仕事のやり方を変えていきましょう。
まとめ
- 10年目のベテランエンジニアからも「スキルがいらなくなるかもしれない」という不安の相談を受けた
- AIの進化でスキルが均一化されていく以上、その不安は的外れではない
- これからは経験年数ではなく、提案できる力・AIを使いこなす力・人間力で差がつく
- 未経験からのスタートは、これまで以上にハンデになりにくい時代になってきている
最後に
経験年数がものを言う時代は、終わりに近づいていると思っています。だからこそ、これから何を積み上げていくかは、キャリアが長い人にも短い人にも、フラットにチャンスがある話だと僕は思っています。
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