将来的にフリーランスも視野に入れているものの、未経験からいきなり独立できるのか気になっている人は多いはずです。この記事では、フリーランスWebエンジニアの現状を確認したうえで、未経験からの独立が難しい理由、メリットとリスク、そしてまず何をすべきかを解説します。
\こんな人におすすめ/
- 将来的にフリーランスも視野に入れているが、未経験からいきなり独立できるのか気になっている
- フリーランスのメリット・リスクを具体的に知りたい
- フリーランスを目指すなら何から始めるべきか知りたい
- フリーランスWebエンジニアの現状(人口・単価相場・案件獲得の方法)
- 未経験からいきなりフリーランスになるのが難しい理由
- フリーランスのメリットとリスク
- フリーランスを目指すなら、まず正社員として実務経験を積むべき理由
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Webエンジニアのフリーランスとは?現状と魅力をざっくり紹介

フリーランスという働き方の現状を、人口・単価相場・案件獲得の方法から確認しておきましょう。
フリーランス人口自体は拡大傾向にあり、2024年時点で約1,303万人と、10年前から約4割増加しているというデータがあります(出典:ITmediaビジネス)。
経験年数別の月額単価相場は、次のようになっています。
| 経験年数 | 月額単価の目安 |
|---|---|
| 3年未満 | 50万円〜70万円 |
| 3〜5年 | 80万円〜100万円 |
| 5〜10年 | 100万円〜120万円 |
| 10年以上 | 120万円〜200万円以上 |
案件獲得の主なルートは、次の4つに大別されます。
- レバテックフリーランス・Midworks等のフリーランスエージェント(非公開案件を多数保有し、営業や単価交渉を代行してくれる)
- クラウドソーシング
- SNS・個人ブログでの発信
- 知人からの紹介・直接営業
実務経験が浅いうちは、非公開案件を持つエージェント経由が中心になりやすい傾向があります。
フリーランスの魅力としては、働く時間・場所を自分で選べる自由度の高さ、経験を積むほど単価に直接反映されやすく会社員より早いペースで収入が伸びる可能性があること、携わる案件・企業を自分で選べることなどが挙げられます。
未経験からいきなりフリーランスWebエンジニアになるのは難しい理由

未経験からいきなりフリーランスを目指すのが難しい理由は、主に次の3つです。
- 実務経験・実績がなく、案件を獲得しづらい
- AIの普及によって、案件・単価の二極化が進んでいる
- フリーランスから正社員への「出戻り」が増えている
実務経験・実績がなく、案件を獲得しづらい
フリーランスとして案件を獲得するには、これまでの実績や信頼が重要になります。実務経験がない状態では、エージェント経由でも紹介される案件が限られ、案件獲得のハードルが高くなります。
AIの普及によって、案件・単価の二極化が進んでいる
AIの普及によって、フリーランス全体の需要が一律に減っているというより、案件・単価の二極化が進んでいると指摘されています。
- AIに代替されやすい業務:データ入力、定型的なレポート作成、シンプルな実装などルーティン性の高い作業
- 単価が上がりやすい業務:設計・判断力やAI活用力が問われる案件
実際に、同じ5年経験でも、バックエンド案件(月75万円程度)よりAI/ML関連案件(月90万円程度)の方が高単価という差が出ているというデータもあります。
フリーランスから正社員への「出戻り」が増えている
フリーランスから正社員に戻る、いわゆる「出戻り」の動きも増えています。リクルートエージェントの調べでは、2024年4〜9月の正社員への転職件数が5年前の2.8倍に達し、dodaでも同期間で2.7倍に増加したというデータがあり、フリーランス人材サービスのHajimariでも、この1年間で正社員への転籍支援実績が250件(3.5倍)に増加しているなど複数のサービスで同様の傾向が確認されています(出典:ITmediaビジネス)。
背景には、2020〜21年のコロナ禍でIT人材需要が急増し、経験の浅い人でもフリーランスとして仕事を得やすい特殊な環境があったものの、2023年以降は市況が落ち着き当時ほどの仕事の得やすさがなくなってきたこと、そこにAIの普及による案件・単価への影響が重なってきたことがあるのではないかと考えられます。
これらは、フリーランスという働き方自体を否定するものではありませんが、「未経験からいきなり独立する」ことの難しさを示す実態といえます。
フリーランスのメリットとリスクを具体的にイメージする

フリーランスには、次のようなメリットとリスクがあります。
- 会社を介さずに直接報酬が入ってくるため高収入が得られる可能性がある
- 働く時間・場所を自分で選べる自由度の高さ
- 経験を積むほど単価に直接反映されやすい伸び方
- 職場の人間関係に悩まなくてすむ
- 社会保険・税務を全て自分で行う必要がある:
国民健康保険・国民年金への加入、確定申告が必要になり、傷病手当金や失業手当がない点も会社員との大きな違いです - 営業・案件獲得を自分で行う必要がある:
会社の看板がない分、実績や発信力が案件獲得に直結します - マーケティング・信頼性は会社の規模に支えられている部分が大きい:
良いものを作れても、それを「見てもらう・信頼してもらう」ところまで自分で担う必要があります - 収入の不安定さ:
案件が途切れるリスクが常にあります
フリーランスを目指すなら、まず正社員として実務経験を積むべき理由
フリーランスとして活動を続けるには、正社員時代には会社が代わりに担ってくれていた次のような役割を、全て自分で担う必要があります。
- 案件を取ってくる営業力
- クライアントとの折衝・進行管理を行うコミュニケーション力
- 収入や業務量を自分で管理する自己管理力
未経験からうまく波に乗ってフリーランスになれたとしても、こうした力が備わっていない状態では、案件が途切れたり単価交渉がうまくいかなかったりした際に、次の一手が打てなくなるリスクがあります。
正社員として実務経験を積む期間は、技術力だけでなく、こうした「フリーランスとして一人で担うことになる役割」を会社の仕組みの中で学べる期間でもあります。だからこそ、いずれフリーランスを目指す場合でも、まずは正社員として経験の幅を広げ、複数の選択肢を持てる状態を作っておくことが、長期的には有利に働きやすいと考えます。

まとめ
フリーランスWebエンジニアという働き方について、次のように整理できます。
- フリーランス人口・単価相場ともに拡大傾向にあるが、AIの普及で案件・単価の二極化も進んでいる
- 未経験からいきなり独立するのは、実績不足や出戻りの実態を踏まえると難易度が高い
- 社会保険・税務・営業を全て自分で担う必要があり、会社の看板というメリットを失うことにもなる
- まずは正社員として、技術力に加えて営業力・コミュニケーション力・自己管理力を身につけることが、将来フリーランスを目指す場合でも土台になる

