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元ヤフーエンジニア社長が考える、AI時代の採用基準

元ヤフーエンジニア社長が考える、AI時代の採用基準

スキルより先に見ているものがある

こんにちは、元Yahooエンジニアで、株式会社PRUMの代表をしている岩本です。

面接だと、つい「スキルをどうアピールしよう」と考えてしまいますよね。確かに、スキルがあるに越したことはありません。でも僕が採用の最終判断をするとき、実はスキルはほとんど見ていません。

AIによってエンジニアのスキルはどんどん均一化されていきます。1年目の人が書くコードと、AIを使って作ったコードと、ベテランが書いたコードの差が、もうほとんどなくなっていく時代です。

スキルで差がつかなくなるなら、採用で見るべきところも当然変わります。僕が見ているのは3つだけです。

ーこの記事を書いた人ー

株式会社PRUM代表取締役岩本_稜平

岩本稜平

<経歴>
千葉工業大学卒業後、システム開発会社でバックエンドエンジニアとして大手決済サービスの開発に携わり、その後ヤフー株式会社でヤフオクの決済システム開発を担当。2016年に独立し、複数のスタートアップでプロジェクトマネージャーを経験したのち、2019年に株式会社PRUMを設立、代表取締役に就任。自身がエンジニアとして挫折を経験した過去から、「挫折せずにまっすぐ成長できる環境」をコンセプトに、未経験からのIT人材育成に力を入れている

①人間力:「一緒に働きたい」と思えるか

一番最初に見るのはここです。

スキルは、正直言って後からいくらでも上げられます。しかもAI時代は、その差がさらに縮まっていく。でも人間性って、なかなか変わらないんですよね。だから最初にここを見ます。

産業革命は、人間を「パワー」から解放しました。機械が力仕事を代わりにやってくれるようになったからです。AI革命は、人間を「スキル」から解放すると思っています。知識や技術の差が、AIによってどんどん埋まっていくからです。

バスケで例えると、AIは「シュートが100%入るロボット」のようなものです。シュートの上手い下手で差がつかなくなったら、最後に残るのは、リバウンドを取りに行く姿勢や、誰よりも声を出してチームを鼓舞する人間力。エンジニアの世界でも、これから同じことが起きると思っています。

すごく極端な例を出すと、面接に来て態度が悪い、あいさつなどの当たり前のマナーができていない、遅刻してきて反省もない、だるそうな口調で話す。こういう人は、正直その場で落とします。

あとは「この会社は自分に何をしてくれるんですか」というスタンスの人。気持ちはわかるんですが、そういう人とは一緒に働きたいと思えないんですよね。

②当事者意識:会社を一緒に作ろうとしてくれるか

2つ目は、当事者意識です。

僕がイメージするのは、ワンピースの海賊団です。あの船って、みんなで役割分担しながら、自分たちの船を一緒に作って盛り上げていく仲間じゃないですか。

その中に1人だけ「僕は何もできません、何もしません、寝てます」みたいな人がいたら、正直やっていけません。逆に、能力がまだ低くても「自分にやれることを最大限やって、一緒にこの会社を成長させよう」と思ってくれる人となら、いくらでも一緒にやっていけます。

会社にただ乗っかろうとする人じゃなくて、一緒に船を作ろうとする人。ここは0か100かの話じゃなくて、マインドの向き方の問題です。

③実直さ・素直さ:コツコツ真面目に取り組めるか

3つ目が、実直さです。個人的には、これが成長する上で一番大事な要素だと思っています。

先輩から言われたことを素直に受け入れて、もし理解できなかったとしても「自分の理解が足りないんだろうな」とちゃんと考えて、成長しようとする。こういう人が伸びます。

エンジニアの成長って、アーティストみたいに一発ぶち上げるものじゃないんですよね。コツコツ真面目に、毎日決まったことに取り組み続けられる人じゃないと、絶対に成長できません。

だから採用でも、実直で真面目な人を、僕はかなり評価しています。

採用で評価される人になるための3つの行動指針

岩本社長
  • 人間力を磨く:
    挨拶やマナーなど、当たり前のことを当たり前にやる。まずはそこからです。
  • 当事者意識を持つ:
    言われたことだけをやるのではなく、自分から「これ、やりましょうか」と提案する。
  • 実直に、コツコツ取り組む:
    理解できないことがあっても、人のせいにせず、素直に受け止めて成長しようとする。

まとめ

  • AIでスキルが均一化される時代、採用の判断基準はスキルから離れていく
  • まず見るのは人間力(一緒に働きたいと思えるか)
  • 次に見るのは当事者意識(会社を一緒に作ろうとしてくれるか)
  • 最後に実直さ・素直さ(コツコツ真面目に取り組めるか)
  • スキルは後から、AIの力を借りてでも上げられるが、この3つはなかなか変わらないから、最初に見ている

面接で技術力を無理に飾る必要はありません。この3つが伝わることの方が、よっぽど大事です。

最後に

AIがどれだけ進化しても、「一緒に働きたい」と思われる人の価値はなくなりません。

むしろスキルの差がどんどん縮まっていく時代だからこそ、人間力・当事者意識・実直さを磨いておくことが、これからの一番の武器になると僕は思っています。

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この記事を書いた人

岩本 稜平のアバター 岩本 稜平 株式会社PRUM 代表取締役

株式会社PRUM 代表取締役。未経験から活躍できるエンジニアの育成・採用に力を入れ、一人ひとりの可能性を広げる環境づくりに取り組む。現場で培った知見をもとに、エンジニアのキャリアやAI、技術に関する情報を発信している。