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要件定義にAIはどう活用できる?効率化できる工程と使うときの注意点を解説

要件定義にAIはどう活用できる?効率化できる工程と使うときの注意点を解説

要件定義の作業には、ヒアリングの準備や議事録の整理、要件定義書のたたき台作成など、地味に時間のかかる作業が数多くあります。「この作業、AIで効率化できないだろうか」と感じたことがある人も多いのではないでしょうか。この記事では、飲食店オーナーからオンライン予約システムの開発を依頼された場面を例に、要件定義のどの工程でAIを活用できるか、そして活用する際に気をつけたいポイントを解説します。

この記事でわかること
  • 要件定義のどの工程でAIを活用できるか
  • AIと組み合わせて使うと効率化が進む、周辺ツールの使い方
  • 要件定義でAIを活用する際に、気をつけたいこと

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目次

システム要件定義のどの工程でAIを活用できるか

飲食店オーナーへのヒアリングを終え、そこから要件定義書を作り上げていく過程には、地道な作業がいくつも発生します。AIは、こうした作業の中でも特に、次の3つの場面で活用できます。

  • ヒアリング内容の整理や議事録の要約
  • 文字起こしツールと組み合わせた、要約までの一連の効率化
  • 要件定義書のたたき台作成

①ヒアリング内容の整理や議事録の要約に活用できる

飲食店オーナーへのヒアリングを終えたあと、録音や議事録の内容を読み返して要点を整理するのは、意外と時間のかかる作業です。ここで、NotebookLMのような、アップロードした資料や文字起こしデータをもとに要約・整理してくれるAIツールを使うと、「当日キャンセルの扱いについて、オーナーはどう考えていたか」といった論点を、議事録全体から短時間で抜き出せます。すべてを自分で読み返す代わりに、AIに一次的な整理を任せることで、要点を確認する作業に時間を使えるようになります。

②文字起こしツールと組み合わせると、要約までの手間がさらに減る

さらに、ZoomやGoogle Meetといったオンライン会議ツールの自動文字起こし機能を組み合わせると、要約までの流れをより効率化できます。会議中の自動文字起こしで作成した議事録データを、そのままNotebookLMのような要約ツールに読み込ませて論点を整理し、Notionなどのドキュメント管理ツールにまとめて残しておく、という一連の流れです。

  • 会議の自動文字起こし機能で、話した内容をテキスト化する
  • 要約ツールに読み込ませ、論点や決定事項を整理する
  • 整理した内容を、Notionなどのドキュメント管理ツールに保存する

こうして一連の作業をつなげておくことで、ヒアリングのたびに一から議事録を読み返す手間を減らせます。

③要件定義書のたたき台作成に活用できる

ヒアリングで整理した内容をもとに、要件定義書の骨組み(たたき台)をAIに作成してもらうという使い方もあります。「業務要件・機能要件・非機能要件に分けて、ヒアリング内容を整理してほしい」というように依頼すれば、ゼロから項目を書き出すよりも早く、たたき台を用意できます。ただし、AIが作成したたたき台は、あくまで出発点です。ここからは、AIを活用するうえで気をつけておきたいことを見ていきましょう。

システム要件定義でAIを活用する際に、気をつけたいこと

AIによる効率化は便利な一方で、使い方を誤ると、かえって手戻りやトラブルの原因になることもあります。ここでは、特に気をつけたい2つのポイントを紹介します。

AIが出した内容はそのまま使わず、現場の実態と照らし合わせる

AIが整理した論点の要約や、作成したたたき台は、あくまでヒアリング内容を機械的に整理したものにすぎません。「同時に複数人が予約した場合はどうするか」といった、オーナーが実は明確に答えていなかった項目まで、AIがそれらしく補完してしまうこともあります。AIが出力した内容は、必ず自分の記憶やヒアリングメモと照らし合わせ、実態と違う部分がないかを確認してから要件定義書に反映することが欠かせません。

クライアントの機密情報を扱う際は、利用するAIの取り扱い方針を確認する

もう一つ、特に注意したいのが、クライアントの機密情報の扱いです。無料の一般公開ツールに、クライアントの社名や個人名、業務上の詳細な情報をそのまま入力してしまうと、情報漏えいのリスクにつながりかねません。次のような対策を、あわせて意識しておきましょう。

  • 法人向けプランやセキュリティ設定のあるプランを選び、個人向けの無料プランはできるだけ避ける
  • 入力する前に、社名や個人名などの固有名詞を伏せる、または仮名に置き換える
  • 自社にAI利用に関するルールがある場合は、そのルールに沿って利用する

AIツールごとに入力データの取り扱い方針は変わる可能性があるため、「このツールなら絶対に安全」と決めつけず、利用の都度、最新の利用規約やプライバシーポリシーを確認することを前提にしておきましょう。

まとめ:AIは要件定義の「一次整理」を助ける道具として活用する

要件定義において、AIはヒアリング内容の整理や議事録の要約、要件定義書のたたき台作成といった場面で力を発揮します。文字起こしツールやドキュメント管理ツールと組み合わせることで、一連の作業をさらに効率化することも可能です。ただし、AIが出力した内容はあくまで一次的な整理にすぎず、現場の実態との照らし合わせは欠かせません。また、クライアントの機密情報を扱う際は、利用するAIの取り扱い方針を都度確認しながら、安全に活用していきましょう。

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Q&A|要件定義におけるAI活用に関するよくある質問

AIに要件定義そのものを任せることはできますか?

現時点では、AIに要件定義のすべてを任せることは推奨できません。AIはヒアリング内容の整理やたたき台作成といった補助的な役割に向いており、最終的な判断や合意形成は人が担う必要があります。

無料のAIツールは、業務では使わないほうがいいですか?

無料ツールが一律に使えないわけではありませんが、クライアントの機密情報を入力する場合は、セキュリティ面での取り扱いをより慎重に確認する必要があります。可能であれば、法人向けプランの利用を検討しましょう。

AIが作成した要件定義書のたたき台は、そのまま提出してもいいですか?

そのまま提出することはおすすめできません。AIが作成した内容には、ヒアリングで確認しきれていない部分の補完や、実態と異なる記述が含まれている可能性があるため、必ず内容を確認し、修正したうえで使用しましょう。

文字起こしツールを使う場合、クライアントへの事前の断りは必要ですか?

会議の録音や自動文字起こしを行う場合は、事前にクライアントへその旨を伝え、了承を得ておくことをおすすめします。無断での録音・文字起こしは、信頼関係に影響する可能性があります。

AI活用に不安がある場合、どこから始めればいいですか?

まずは機密性の低い社内資料の整理など、リスクの小さい作業からAIを使ってみることをおすすめします。使い方に慣れてきたら、少しずつ実務のヒアリング整理などにも活用範囲を広げていくとよいでしょう。

この記事を書いた人

岩本 稜平のアバター 岩本 稜平 株式会社PRUM 代表取締役

株式会社PRUM 代表取締役。未経験から活躍できるエンジニアの育成・採用に力を入れ、一人ひとりの可能性を広げる環境づくりに取り組む。現場で培った知見をもとに、エンジニアのキャリアやAI、技術に関する情報を発信している。

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