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【仕事が多い】エンジニアの残業はなぜ減らない?「時間を区切る」タイムマネジメント術を紹介

エンジニアの残業はなぜ減らない?「時間を区切る」タイムマネジメント術を紹介

バグの原因を追っているうちに、気づけば定時をとっくに過ぎていた。「あと少しで直りそうだから」「ここでキリが悪いから」と作業を続けているうちに、いつの間にか残業が習慣になっている——そんな経験はないでしょうか。

実装やデバッグに集中すること自体は悪いことではありませんが、「終わるまでやる」という進め方を続けている限り、残業はなかなか減っていきません。この記事では、「終わるまでやる」実装スタイルがかえって長時間労働につながる理由と、作業時間を先に区切ってから取り組む「時間を区切る」タイムマネジメント術の具体的な実践方法を解説します。

この記事でわかること
  • 「終わるまでやる」実装スタイルが、かえって長時間労働につながる理由
  • 作業時間を先に区切ってから取り組む考え方
  • 時間を区切る働き方を実践する具体的な方法
  • 時間を区切ることに慣れないうちのよくあるつまずき

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目次

「作業を終わるまでやる」スタイルが、かえって残業につながる

「区切りがいいところまでやってから帰ろう」という考え方は一見合理的に見えますが、実はこれが長時間労働の原因になっていることがあります。ここでは、その理由を2つの観点から見ていきましょう。

時間の制約がないと、デバッグや実装はいくらでも延長できてしまう

たとえば、本番環境で発生したバグの原因を調査している場面を考えてみましょう。「あと1つのログを確認すれば分かるかもしれない」「もう少し条件を変えて試せば再現できるかもしれない」と、確認したいことは次から次へと出てきます。終わりの時間を決めずに作業していると、こうした「あと少し」がいくらでも積み重なり、気づけば数時間が経過している、ということが起こりやすくなります。

疲れた状態でコードを書き続けることで、かえって手戻りが増える

もう一つの問題は、疲れた状態のまま作業を続けることで、ミスやケアレスな見落としが増えてしまうことです。集中力が落ちた状態で書いたコードは、翌日見返すと不要な分岐が残っていたり、想定していなかったケースへの対応が漏れていたりすることが少なくありません。

結果として、その修正のために翌日また時間を使うことになり、長時間労働が次の長時間労働を生む悪循環に陥ってしまいます。では、どうすればこの悪循環から抜け出せるのでしょうか。

エンジニアの残業|作業時間を先に区切ってから取り組む考え方

この悪循環を断ち切る鍵になるのが、作業を始める前に、使う時間をあらかじめ決めておくという考え方です。

「終わったら休む」ではなく「時間になったら区切る」を基本にする

多くの人は無意識に「作業が終わったら休む」という進め方をしています。これを「決めた時間になったら、作業の途中でも一度区切る」という進め方に切り替えます。たとえば、次のように考え方が変わります。

  • 「終わったら休む」の場合:
    バグ修正が終わるまで作業を続け、終わるタイミングは分からないまま作業する
  • 「時間になったら区切る」の場合:
    まず60分と決めて着手し、60分経った時点で、途中であっても一度手を止めて状況を確認する

区切った時点で完了していなければ、そこで初めて「続けるべきか、翌日に回すべきか」を判断します。あらかじめ区切りを決めておくことで、際限なく作業が延びることを防げます。

制限時間があることで、集中力が上がり、無駄な書き直しも減る

時間を区切ることには、労働時間を短くする以外の効果もあります。「この時間内に終わらせる」という制約があることで、余計な寄り道をせずに、今解決すべき問題に集中しやすくなります。結果として、時間を区切らずにだらだらと作業するよりも、同じ時間の中でより多くの問題を整理できることも少なくありません。この考え方を、実際の業務でどう実践すればいいのか、次に見ていきましょう。

エンジニアの残業|時間を区切る働き方を実践する、具体的な方法

考え方を理解したところで、実際に取り入れられる具体的な方法を3つ紹介します。

  • チケットごとに、あらかじめ使う時間を決めてから着手する
  • 区切りの時間が来たら、実装が途中でも一度作業から離れてみる
  • 終わらなかった作業は、翌日以降の枠に回して抱え込まない

チケットごとに、あらかじめ使う時間を決めてから着手する

新しいチケットや調査タスクに着手する前に、「このタスクには2時間まで」というように、使う時間の目安を先に決めておきましょう。目安の決め方に迷う場合は、次のような基準で考えると判断しやすくなります。

  • 過去に似たようなタスクにかかった時間を思い出し、それを基準にする
  • 見積もりに自信がない場合は、少し短めの時間で区切り、様子を見ながら調整する

時間を決めてから着手するだけで、「終わるまでやる」進め方から一歩距離を置くことができます。

区切りの時間が来たら、実装が途中でも一度作業から離れてみる

決めた時間になったら、実装やデバッグが途中であっても、一度キーボードから手を離れてみましょう。少し席を立つ、別の作業に切り替えるなど、物理的に距離を置くことがポイントです。区切った後にもう一度その問題を見返すと、疲れた状態では気づけなかった見落としに気づけることもあります。

終わらなかった作業は、翌日以降の枠に回して抱え込まない

区切った時点で終わっていない作業は、無理にその日のうちに終わらせようとせず、翌日以降の作業枠に回しましょう。「今日中に終わらせなければ」という意識が強いほど、区切りを守れずに作業を続けてしまいがちです。翌日に回すことを前提にしておくだけで、区切りを守りやすくなります。とはいえ、時間を区切る働き方に慣れないうちは、いくつかのつまずきも起こりやすいものです。

エンジニアの残業|ついついあるよくある失敗

時間を区切る働き方を始めたばかりの頃によく起こる、代表的なつまずきを紹介します。

実装が乗ってきたところで中断すると、集中が切れて損だと感じてしまう

作業が順調に進んでいるタイミングで区切りの時間が来ると、「ここで止めるのはもったいない」と感じて、つい続けてしまうことがあります。ただし、集中できているように感じていても、時間が経つほど疲労は蓄積しており、翌日に見返すと修正が必要になっているケースも少なくありません。区切ることに慣れるまでは、「もったいない」という感覚よりも、決めた時間を優先することを意識してみましょう。

見積もった時間が毎回足りず、区切ることに自信が持てなくなる

もう一つよくあるのが、決めた時間で終わらないことが続き、「自分は時間の見積もりが下手だから、区切ること自体が向いていない」と感じてしまうことです。しかし、時間の見積もり精度は、繰り返すうちに少しずつ上がっていくものです。最初のうちは見積もりが外れることを前提に、区切った時点で状況を確認し、必要に応じて翌日に回すという運用自体に慣れることを優先しましょう。

まとめ:時間を区切ることが、結果的に働く時間を短くする

「終わるまでやる」という進め方は、一見真面目な働き方に見えますが、際限のない作業の延長や、疲労によるミスの積み重ねを招き、かえって長時間労働につながりやすくなります。作業を始める前に使う時間を決め、区切りが来たら一度作業から離れ、終わらなかった分は翌日に回す。この「時間を区切る」進め方に慣れていくことで、集中力を保ちながら、結果的に働く時間そのものを短くしていくことができます。

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Q&A|エンジニアの残業を減らすタイムマネジメント術に関するよくある質問

緊急のトラブル対応でも、時間を区切るべきですか?

影響範囲が大きい緊急対応では、時間を区切らずに対応が必要な場合もあります。時間を区切る考え方は、通常の実装やデバッグ作業を主な対象としており、緊急度に応じて使い分けることが前提です。

時間を区切ると、成果物のクオリティが下がりませんか?

時間内に終わらせることを意識することで、余計な寄り道が減り、かえって集中して取り組めるようになるケースが多く見られます。時間が足りない場合は無理に終わらせようとせず、翌日以降に回すことで、クオリティを保ちながら区切ることができます。

チームで足並みを揃えないと、時間を区切る働き方は難しいですか?

まずは個人の作業の進め方として取り入れることができます。ただし、チーム全体の見積もりや進捗共有にも影響するため、慣れてきたら、チームメンバーやリーダーにも自分の区切り方を共有しておくと、周囲との連携がスムーズになります。

区切る時間の長さは、どのくらいが目安ですか?

タスクの内容や個人の集中しやすさによって異なりますが、まずは60分程度から試してみて、短すぎる、長すぎると感じたら少しずつ調整していくとよいでしょう。

時間を区切ることに、そもそも慣れる自信がありません。

最初から完璧に区切れる必要はありません。まずは1つのタスクだけで試してみて、区切った時点で状況を確認する、という小さな成功体験を積み重ねることから始めてみましょう。

この記事を書いた人

岩本 稜平のアバター 岩本 稜平 株式会社PRUM 代表取締役

株式会社PRUM 代表取締役。未経験から活躍できるエンジニアの育成・採用に力を入れ、一人ひとりの可能性を広げる環境づくりに取り組む。現場で培った知見をもとに、エンジニアのキャリアやAI、技術に関する情報を発信している。

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