資格は「実力証明」じゃなく「チャンスの引き金」
こんにちは、元Yahooエンジニアで、株式会社PRUMの代表をしている岩本です。
資格の話をすると、よく「初心者におすすめの資格は?」と聞かれます。でも今日したいのは、そういう話じゃありません。
僕は、資格って「実力を証明するもの」じゃなくて、「チャンスを引き寄せる装置」だと思っています。
ーこの記事を書いた人ー

岩本稜平
<経歴>
千葉工業大学卒業後、システム開発会社でバックエンドエンジニアとして大手決済サービスの開発に携わり、その後ヤフー株式会社でヤフオクの決済システム開発を担当。2016年に独立し、複数のスタートアップでプロジェクトマネージャーを経験したのち、2019年に株式会社PRUMを設立、代表取締役に就任。自身がエンジニアとして挫折を経験した過去から、「挫折せずにまっすぐ成長できる環境」をコンセプトに、未経験からのIT人材育成に力を入れている
資格の本当の役割:内申点と同じ
学生の頃、内申点を上げるために学級委員長や部活のリーダーをやった人、いますよね。
別に委員長をやったからといって、成績そのものが上がるわけじゃありません。でも後々、良い大学に行くタイミングで評価が効いてくる。受験に受かりやすくなる。
資格も、これと同じ構造だと思っています。
大事なのは、「資格を持っているから優秀」なんじゃなくて、「資格を持っているから、周りが機会を与えやすくなる」という順番です。実力とチャンスは、必ずしもイコールじゃありません。実力があっても、それを周りに伝える手段がなければ、チャンスは回ってきにくいんです。
ITに置き換えるとどうなるか
資格を持っていると、自分の実力よりちょっとレベルの高い案件にアサインされたり、社内で「これ、やってみない?」と声をかけてもらえたりします。
資格そのものが仕事をこなしてくれるわけじゃありません。でも、チャンスの扉を開けてくれる。そういう位置づけです。
未経験からエンジニアになったばかりの人ほど、実務経験という「実績」がまだありません。だからこそ、資格という分かりやすい証拠が、最初のチャンスを引き寄せる役割を果たしてくれます。
じゃあ、何を取ればいいのか
正直に言うと、ITパスポートや基本情報みたいな、広く浅い知識を問う資格は、実務であまり使わないと思っています。
逆に、CCNA(ネットワークの資格)やAWS認定のような、実際のツールや業務に直結する専門的な資格は、ちゃんと価値があります。「この人はこの分野の知識があるんだな」と、実務に紐づく形で伝わるからです。
とはいえこれも、この先5年後、10年後にAIがどれだけ進化するかで、評価の軸自体が変わってくると思っています。人間の知識そのものが、AIによっていらなくなっていく可能性も正直あります。だから「これさえ取れば一生安泰」という資格は、もうないと思った方がいいです。
資格を取った”あと”の動き方
資格って、取って終わりにしたら意味がありません。
「これをチャンスとして使うぞ」というつもりで、取ったことを周りにちゃんとアピールする。そこまでやって初めて、内申点のように効いてきます。
学級委員長も、やっただけで黙っていたら誰も評価してくれません。「委員長をやって、こういう経験をしました」と自分から伝えるからこそ、評価につながります。資格も全く同じです。
資格を選ぶときの3つの行動指針

- 実務のツール・技術に直結しているか確認する:CCNAやAWS認定のように、実際の業務で使う知識かどうかを基準にしましょう。
- 広く浅い知識だけで満足しない:ITパスポートのような入門資格は、あくまで最初の一歩と割り切りましょう。
- 取ったら、必ず周りにアピールする:黙って持っているだけでは、内申点にはなりません。
まとめ
- 資格は実力証明ではなく、チャンスを引き寄せる「内申点」のようなもの
- 広く浅いITパスポート・基本情報より、CCNA・AWSのような専門資格に価値がある
- ただしAIの進化次第で、この評価軸自体が変わっていく可能性がある
- 取って終わりにせず、周りにアピールしてこそチャンスにつながる
最後に
資格は、ゴールじゃありません。あくまで、次のチャンスを引き寄せるきっかけです。
取って満足するのではなく、「これを使って何を掴みに行くか」まで考えてこそ、資格は本当の意味で役に立つと思っています。
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