Web系エンジニアへの転職を考えていると、「やめとけ」「オワコン」「増えすぎ」といった声を目にして、不安になることがあるはずです。この記事では、それぞれの言葉が言われる理由を整理したうえで、実際の需給データを確認し、これからWebエンジニアを目指すうえで意識したい視点と、生き残るためにやるべきことまでを解説します。
\こんな人におすすめ/
- Web系エンジニアへの転職を考えているが、「やめとけ」「オワコン」「増えすぎ」といった声を見て不安になっている
- そう言われる理由が本当なのか、実際の需給バランスを知りたい
- 不安を払拭したうえで、これから何をすべきか知りたい
- 「やめとけ」と言われる背景には、未経験者の増加や技術変化の速さ、AI代替への懸念など複数の要因がある
- 「オワコン」と言われる背景には、AIによって求められる能力の軸が変わったことへの戸惑いがあるのではないか、という一つの解釈
- 「増えすぎ」ているのはロースキル層への参入が中心で、Webエンジニア全体の需要が減っているわけではない可能性が高い
- 求人データを見ると、Webエンジニアの需要自体は減っておらず、求めるスキルを持つ人材が不足している
- これからは要件理解・設計判断・AI活用力といった一段上の視点がより重視されるようになっている
- 今からできる、生き残るための具体的な行動
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WEBエンジニアはやめとくべき?そう言われる理由

「やめとけ」と言われる理由は、主に次の4つに整理できます。
- 未経験からの参入者が増え、競争が激しくなっている
- 技術トレンドの変化が速く、学習を続ける負担が大きい
- 案件によって「作業員化」しやすい現場がある
- AIによってプログラミング作業が代替され、需要が減っているのではという懸念
未経験からの参入者が増え、競争が激しくなっている
プログラミングスクールの普及やAIを使った学習のしやすさによって、以前よりWeb系エンジニアを目指す人が増えています。参入者が増えた分、特に未経験者同士での競争は以前より激しくなっている側面があります。
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技術トレンドの変化が速く、学習を続ける負担が大きい
Web業界は言語・フレームワークの流行が数年単位で変わっていく業界です。一度学んだ技術に安心して学習を止めてしまうと、市場価値が下がっていきやすいため、継続的な学習が欠かせません。
>>【初心者必見】プログラミング言語おすすめ5選!失敗しない選び方と2026年版キャリア戦略

案件によって「作業員化」しやすい現場がある
企業によっては、設計・要件定義までは上流の担当者が行い、実装だけを切り出して依頼するような案件もあります。こうした現場では、決められた通りに実装するだけの「作業員」のような立場になりやすく、そこにやりがいを感じにくいという声につながっています。
AIによってプログラミング作業が代替され、需要が減っているのではという懸念
ChatGPTなどのAIがコードを生成できるようになったことで、「プログラミングという作業そのものがAIに代替され、Webエンジニアの需要が減っていくのでは」という懸念の声も増えています。
この点については、後ほど詳しく解説します。
なぜネットでWEBエンジニアは「オワコン」と言われるのか

「オワコン」という言葉の背景には、単なる需要の減少だけではなく、AIの普及によって求められる能力そのものが変わってきたことへの戸惑いがあるのではないか、と考えます。
これまでWebエンジニアは、「仕様通りに正確にコードを書けること」自体が評価される場面が多いスキルでした。しかしAIがコード生成の一部を担うようになったことで、コードを書く速さ・正確さだけでなく、
- 要件を整理して伝えるコミュニケーション力
- AIの出力を検証・判断する力
といった、以前はそこまで重視されていなかった能力の重要性が増しています。
こうした「評価される能力の軸」の変化に戸惑いを感じたり、これまでのキャリアの前提が変わったと感じる人の声が、「オワコン」という言葉の一因になっている可能性があると考えます。
ただしこれは、Webエンジニアという仕事自体が不要になったという意味ではなく、求められる能力の中身が変わってきているという話です。この点は、あくまで一つの解釈であることをお含みください。
WEBエンジニアは増えすぎてる?AIで需要が減らないか不安

「増えすぎ」という言葉についても、一つの解釈として整理してみます。
プログラミングスクールの普及や、AIを使った学習のしやすさによって、
大学・専門学校で情報系を学んでこなかった文系・異業種出身者でも、以前よりWeb系エンジニアを目指しやすい環境になっています。結果として、シンプルな実装作業を中心に担う人材の層に、参入者が集中しやすくなっている面があると考えられます。
AIの進化によって、こうした定型的な実装作業そのものが代替されやすくなっていることを踏まえると、「増えすぎている」のはWebエンジニア全体の需要ではなく、ロースキル層における供給過多である可能性があります。
そのため、これからWebエンジニアを目指すのであれば、AIに任せられる作業を担う側ではなく、AIの出力を判断し使いこなす側に回れるかどうかが、以前より重要になってきていると考えられます。
でも実際にはWEBエンジニアの需要は減っていない
「未経験者が増えすぎている」というのは事実の一部ですが、需要も同時に伸びているというデータがあります。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大約79万人のIT人材が不足すると試算されており、そのほか
- IT・通信分野の求人倍率は2026年1月時点で6.70倍(全職種平均2.57倍)。求職者1人に対して約6〜7社が採用を競っている状況です(※出典:求人サイトtype)
- レバテック調査(2026年)では、約4社に1社が2026年卒エンジニアの採用目標未達を見込み、理由の1位は「求めるスキルを持つ人材の不足(51.2%)」でした(※出典:レバテック)
これらのデータから分かるのは、未経験者の参入自体は増えているものの、「誰でもいいから増やしたい」わけではなく、「求めるスキルを持つ人材」が不足しているという構造です。
数だけでなく、質の面での需給ギャップが存在しています。つまり、Webエンジニア全体の需要がなくなっているわけではなく、どのスキル層にいるかによって状況が変わってきているといえます。
これからWebエンジニアを目指すなら意識したい視点

ChatGPT登場(2022年末)以降、AIの活用が一気に広がり、コーディングを含むIT業界の働き方が急速に変化しています。従来「必須スキル」とされてきた、素早く正確にコードを書く力そのものの価値は、AIによるコード生成の普及で相対的に下がりつつあります。
そのため、これからWebエンジニアを目指すなら、時代に合わせた学習方法・立ち回りが必要になります。具体的には、以前よりも新しい技術・ツールへのキャッチアップの速度がより重要になっています。
ChatGPT時代のエンジニアに求められる能力として、次のような変化が指摘されています。
- 実装に取りかかる前に、「この機能は本当に今の形で必要か」を一度立ち止まって考えられるか
- AIが出したコードを「動いたからOK」で終わらせず、なぜその書き方になったのかまで理解しようとしているか
- 自分が書いていない部分(AIが生成したコード)にも、自分で書いたコードと同じ責任を持てるか
- 得意な言語・フレームワークを一つに絞らず、半年に一度は新しい技術を触る時間を作れているか
- 一人で完璧に仕上げるより、早い段階で人に見せてフィードバックをもらう動き方ができるか
こうした問いに前向きに答えられるかどうかは、コードを書く速さとは別の物差しです。むしろ、先ほど触れた「評価される能力の軸の変化」や「ロースキル層の飽和」といった懸念に、今のうちから備えるための具体的な行動だと言えます。
コードを書く速さで差がついていた時代から、コードの周辺にある判断や責任をどう引き受けるかで差がつく時代へ移りつつある、という見方もできるでしょう。
それでも生き残るためにやるべきこと
ここまでの内容を踏まえて、今からできる具体的な行動を紹介します。
- 単なるコーディング学習で終わらせず、要件定義・設計の視点も学ぶ:
なぜこの機能が必要なのか、どう設計すればよいのかを考える習慣をつけることが、AIに代替されにくい力につながります - AIツールを日常的に使いこなす練習をする:
ChatGPTなどのAIにコードを書いてもらい、その内容を検証・修正する経験を積むことで、AIと協働する力が身につきます - ポートフォリオで自分の思考過程を説明できるようにする:
完成度そのものより、なぜその実装にしたのか、詰まった時どう解決したのかを言葉で説明できることが評価されやすくなっています - チーム開発やコミュニケーションの機会を積極的に作る:
一人で黙々と実装するだけでなく、要件を整理して人に伝える経験を、学習段階から意識して積んでおくことが役立ちます
まとめ
Webエンジニアが「やめとけ」「オワコン」「増えすぎ」と言われる背景には、参入者の増加や技術変化の速さ、AIの普及によって求められる能力が変わってきたことなど、複数の要因が重なっています。
ただし、実際の求人データを見ると、Webエンジニア全体の需要が減っているわけではなく、求めるスキルを持つ人材が不足しているという構造があります。
要件理解・設計判断・AI活用力といった一段上の視点を意識しながら、今からできることを積み重ねていきましょう。

